ヨーロッパ人女性が化粧をしない理由

女性の化粧は義務!?
3回目のデートにすっぴんでやって来た20代半ばの彼女について、「失礼だと思いませんか」と発言小町で問いかけた男性に対し、化粧をしないという女性から「肌が弱く化粧をすると肌荒れする」というレスがありました。この場合、化粧をしないのは自然な流れなのですが、化粧をしない理由として、「敏感肌」だとか「肌が弱い」しか社会的に認められないのだとしたら、それもまた問題ではないでしょうか。個人的には、化粧品による肌トラブルなどがなくても、「化粧をしない自由」ぐらい残しておいてほしいと思います。 ちなみにヨーロッパでは、ビジネスシーンでもデートの場でも、化粧については実に多様で「化粧をしている女性もいれば、化粧をしていない女性もいる」のが現状です。詳しくは後述しますが、ヨーロッパにおいて化粧たるものは、「しててもオッケー、しなくてもオッケー」程度のものであるわけです。「すっぴん」いう言葉がない?!
ニッポンでは、女優さんが自分の「すっぴん」の写真をブログに載せ、それがネットの記事になったりもします。すっぴんがきれいだと話題になりますし、すっぴんというものがある意味、特別視されているのかもしれません。
「花嫁さんは結婚式には化粧をしましょう」
以前、ドイツの女性誌を読んでいたら、結婚式に関する記事が載っていたのですが、そこには「花嫁へのアドバイス」として「やはり化粧をしたほうがきれいなので、花嫁さんは結婚式には化粧をしましょう」というものがありました。 日本の女性誌だったら、花嫁さん向けのメイク術だとか、誰にどのように化粧をしてもらうのかなど、もっと詳細な内容になるかと思うのですが、ドイツの場合は「花嫁は結婚式当日は化粧をしたほうが良い」というアドバイスにとどまっていたのが面白く、あまりの感覚の差に笑ってしまいました。ヨーロッパ人の女性が化粧をしない理由
今回のタイトル「ヨーロッパ人女性が化粧をしない理由」についてですが、誤解を防ぐために書いておくと、「地域差」はあります。もちろん、最終的にはどの地域でも女性それぞれ違うわけですが、全体的にみると、スカンディナビア諸国やオランダ、ドイツあたりでは、化粧をしていない女性を多く見かけます。逆に東ヨーロッパや、スペイン、イタリアなど南ヨーロッパの国に行けば、化粧をしていたり、いわゆる女性らしいおしゃれをする人が増える印象です。 ドイツ人の友達に「ふだん、化粧ってする?」と聞いてみたところ、「職場のために化粧はしないけど、夜遊びをする時は化粧する」という回答もありました(笑)。いずれにしても、ドイツ人の感覚だと、「化粧=マナー」という感覚ではないようです。化粧はどちらかというと、気持ちと時間の余裕がある時の「オプション」といった感じでしょうか。