あえば直道が解説する田中角栄氏とトランプ大統領が受け入れられた理由

ニュース国際政治
  ・泡沫候補だったトランプ大統領と田中角栄氏、当選のきっかけはエリート層への反発でした。 ・アメリカ大統領選挙を見続けてきたあえば直道さん、お金に困らないトランプ大統領の強みを指摘しています。 ・トランプ大統領が再び民衆の心をつかむことができるかどうかが重要です。  
アメリカ大統領選挙候補の指名レースで注目を一身に集めるドナルド・トランプ氏。型破りな言動が反発を買う一方で熱狂的な人気を集め、予備選序盤からの快進撃は「トランプ劇場」と称された。その背景を分析すると、日本の歴代総理で随一の人気を誇る田中角栄との共通点が浮かび上がってきた。 角栄が首相に就任したのは1972年。7年8か月続いた鉄道官僚出身の佐藤栄作首相の後継を決める自民党総裁選は、「角福戦争」と呼ばれた。大蔵省出身のエリートである福田赳夫優位の下馬評を角栄がひっくり返す劇的な結末に、国民は喝采を送った。長く続いた官僚政治の閉塞感が庶民宰相誕生の背景にあったのだ。 https://ironna.jp/article/3489
  2016年のアメリカ大統領選挙では、泡沫候補と呼ばれてきたトランプ氏が度重なる奔放な発言から反発を生みながらも段々と支持層を拡大し、快進撃を続けて、最終的に大統領に就任しました。トランプ劇場と呼ばれたその動き、実は日本でも同じようなことが起きていました。それが田中角栄氏の総理就任です。田中角栄氏の前は8年近く佐藤栄作氏が総理大臣を務め、その後任は官僚出身者の政治家が来るという評判でした。ところが、それが大きくひっくり返され、高等小学校卒業、中学2年レベルの時期に社会に出て仕事をしてきた田中角栄氏が当選を果たします。まさにエリート層への民衆の反撃、この動きをあえば直道さんが解説していました。     あえば直道さんは、1967年1月5日に神奈川県横浜市で生まれ、現在53歳です。慶應義塾幼稚舎から慶應義塾大学までストレートで進学し、慶應高校時代には弓道でインターハイに出場するなど文武両道を貫いたあえば直道さん。2010年に渡米をすると、アメリカの政治に触れていく中で共和党関係者とのパイプを構築し、2012年には共和党全米委員会顧問にアジア人で初めて就任した他、2015年には一般社団法人JCUを設立、ここ数年は毎年のようにアメリカで開催される保守政治の祭典であるCPACで演説を行い、毎年トランプ大統領と対話を行うなど、幅広く活躍している方です。     そんなあえば直道さんがなぜトランプ大統領がここまでの地位にまでたどり着いたか、そこにはお金の問題が大きく関係しているのだとか。アメリカの大統領選挙は、とにかくお金が必要であり、当選するためにたくさんのお金を投入しなければ大変です。そのため、大企業や支持者などから寄付を求め、そのために発言を修正することもしばしば。ところが、トランプ大統領は大富豪であり、巨万の富を既に築いています。別に寄付をしてもらう必要がないため、自由奔放な発言ができます。この自由奔放さが、嘘がない、裏がないと思われ、ここまでのムーブメントにつながったのではないかと解説していました。     一方の田中角栄氏ですが、こちらもお金に関して強さを誇り、相当な資金力で政治活動を頑張ってきました。困った人がいればポケットマネーなどでお金を差し出す、義理厚さも手伝い、田中角栄氏の周りには多くの人が集まりました。田中角栄氏が亡くなった後も、娘の田中真紀子氏の応援にそれまで田中角栄氏にお世話になったという人たちが集まり、政治活動を支えます。トランプ大統領にもイヴァンカ氏という娘がおり。トランプ大統領を真横で支えており、お金と娘の活躍の点で共通点が見られます。 2020年のアメリカ大統領選挙はトランプ大統領劣勢が伝えられる一方、あえば直道さんは日本では報道されないアメリカの実情を動画などを通じてアピールしており、トランプ大統領の再選の目がないとは思えないというニュアンスで語り続けます。田中角栄氏がロッキード事件で逮捕された後も、決して諦めず、不屈の闘志で立ち向かったことは多くの人が知る所です。新型コロナウイルスの影響によって、トランプ大統領の言動がより批判を集めている状況は変わらず、熱狂していた人たちはそれどころではないとばかりに、不安視する気持ちを隠しません。民衆に支えられたトランプ大統領、果たして離れつつある民衆の気持ちを再びつかむことができるのか、そこがポイントになりそうです。あえば直道さんからのアメリカ大統領選挙に関するレポートも気になる所ですが、まずは1日1日刻々と変化するアメリカの行く末を、日本から見守るしかなく、注目していくべきです。