オフィスでペットを飼うことでのメリット

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  • 今日、オフィスでペットを飼うのはさほど突飛なアイデアではない。
  • オランダのオープン・ユニバーシティ(Open University)で動物と人間の関係を研究しているMarie-José Enders氏によると、オフィス・ペットはそこで働く人間のコルチゾールのレベルを低下させるという。
  • Enders氏はまた、犬と一緒ににいる人間はより友好的と見なされるため、オフィスにペットがいると、同僚との人間関係が改善される可能性があるという。
オランダのWallaart & Kusse Public Affairsで働くミルテ・キュセ(Myrthe Kusse)さんには、会社へ行くと毎朝、必ず彼女を出迎えてくれる存在がいる。 オフィスで飼っているネコのサミーだ。サミーはデスクに座って、朝ごはんと新鮮な水を待っている。 「2、3年前まで、サミーは学生寮に住んでいました」と、キュセさんは言う。「でも、その学生が寮を出ることになり、サミーには新たな家が必要でした。それでうちの同僚の1人がサミーを引き取りたいと考えたのですが、パートナーのOKがもらえなかったので、皆でオフィスで飼うことにしたんです」 グーグル(Google)といった大企業では、飼い犬をオフィスに連れてくるのは日常茶飯事だ。それはオランダの多くの企業でも認められているようで、リンクトイン(LinkedIn)では現在、オフィス・ドッグについて言及しているオランダ企業の求人は75件ある。
今日、オフィスでペットを飼うのはさほど突飛なアイデアではない —— 実際、いくつかのアドバンテージもある。例えば、数年前に行われたバージニア・コモンウェルス大学の研究によると、犬が近くにいると人間の感じるストレスが減ることが分かった。 研究者は工場の従業員から唾液のサンプルを取り、ストレスを受けたときに分泌が増えることから「ストレスホルモン」と呼ばれることもあるコルチゾールの含まれる量を分析した。その結果、近くに犬のいた従業員の仕事終わりのコルチゾールの値は、そうでない従業員に比べて低かった。 「オフィスに犬がいることは、職場環境にとって間違いなく良いことです」と、オープン・ユニバーシティで動物と人間の関係を研究しているMarie-José Enders氏は語った。「犬をなでるとコルチゾールのレベルが下がるだけでなく、オキシトシンというホルモンの分泌量が増え、よりリラックスした、幸せな気分になります」

オフィスにペットがいることで得られるメリットとは?

「もしあなたが上司に責められていても、犬がいればその状況をより大局的に見ることに役立ちます。ちょっとしたスペースを見つけて、犬と歩いてみましょう」とEnders氏は言う。「職場に動物がいると、モチベーションも上がります —— 仕事が好きになり、ストレスが減ります」 ラブラドールの「ユップ」の飼い主であるエステル・ヨンカー(Esther Jonker)さんも、自身が働くビデオ・マーケティング会社TVMCのオフィスでこれら全ての効果に気付いたという。 「ユップを毎日、オフィスへ連れていくようになってから約2年が経ちますが、ユップは職場の雰囲気を押し上げてくれています。わたしたちが何かにきゅうきゅうとしていると、ユップはそれに気付いて、オフィスを歩き回ってなでてくれと鼻を押し付けてくるんです」 ヨンカーさんは「仕事がものすごく忙しいときも、ユップと遊ぶのはとても良い気分転換になる」と言い、「わたしたちの生産性も上げてくれるんです」と語った。
ユップは職場に多くの楽しみももたらしている。「床に置いたバッグの中にお菓子が入っていると、ユップは必ずそれを取り出そうとします —— 何かを盗み出して、大量の紙や何かをくわえてオフィス中を走り回ることもあります」とヨンカーさんは言う。 ユップに関して、1つだけあまり人気のないことは何か? と尋ねると、ヨンカーさんは「散歩です。特に冬場の」と答えた。
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だが、ヨンカーさんもキュセさんも、オフィス・ペットはチームの士気を上げるにも良いと考えている。 「サミーのことでわたしたちはよく一緒に笑うんです」とキュセさんは語った。「サミーはプリンターが怖くて、自分の前足が届く全ての箱によじ登ってその中に入るのが大好き。中には苦手な人間もいますが、ネズミをオフィスに持ってくることもしばしばです。サミーは見ているだけで楽しいんです。サミーの世話を皆でしていることも、チームの団結心を高めてくれます」

それぞれのオフィスに合ったペットの選び方とは?

行動心理学を研究しているLotte Spijkerman氏によると、犬と猫は人間に対してほぼ同じ心理的効果をもたらすという。 「彼らはストレスを減らし、生産性を上げてくれます。基本的に彼らは自分たちのペースであなたと交流するため、彼らがデスク周りに寄ってきたときは、休憩を取る必要があるかもしれないという良いリマインダーになっているのです」と、Spijkerman氏は説明する。 これが例えばハムスターの場合、こうした効果は低くなる —— だが、ネコのトイレ掃除や犬の散歩が面倒なら、比較的手間のかからない選択肢としてありかもしれない。

金魚鉢

魚のいる水槽を眺めるのは、暖炉の火を眺めるのとほぼ同じ効果があるという。

Tomohiro Ohsumi/Getty

「魚を見るのも、とてもリラックス効果があります」とSpijkerman氏は言う。「魚のいる水槽を眺めるのは、暖炉の火を眺めるのとほぼ同じ効果があるのです。これは鳥や植物といった自然のものなら何でも同じです。においだけでも癒しの効果があります。柑橘系の香りは気分を落ち着かせるのに有効です」 つまり、職場にちょっとした平和と静けさをもたらすことがゴールなら、大量の植物もしくはアロマ・ディフューザーを置くのも手だ。もしくは、もう1つ選択肢がある。 「十分な休憩を取らせる責任を同僚に課すことです」とSpijkerman氏は言う。「休憩を取れとか、散歩をする時間だとか、定期的に声かけをしましょう」

同僚との関係構築にも役立つオフィス・ペット

オフィスに動物がいることでもたらされるもう1つの効果は、ビジネスの成功にとって不可欠なものだ。 Spijkerman氏は「彼らは素晴らしいアイスブレイカーなのです」と指摘する。 「心理学上、わたしたちは相手が良い人だと分かると、より早く打ち解けられることが分かっています。そして、例えば相手も犬を飼っているなど、自分と似ていることが分かると、人間関係を築くのは容易になります」

犬と一緒にミーティング

犬と一緒にいると、より友好的に見える?

Glassdoor

Enders氏は「犬と一緒にいる人は、より友好的な人に見られます」と言う。 そして、ヨンカーさんはユップが彼女のクライアントに対し、この効果を発揮していると話した。 「もちろん犬が苦手な人もいます。その場合は、ユップを家に留守番させてくるか、どこか他の場所に連れていきます。でも、そうでないクライアントは、しばしばユップにビスケットをくれます。去年はクリスマス・プレゼントまでもらったんです! ユップは会社の一員です」 キュセさんもサミーについて、同様に語っている。 「クリスマスには、取引先にサミーの写真付きのクリスマス・カードを送っています。サミーはわたしたちの代表であり、わたしたちのペットです。週末を含め、いつでも会社にいます。清掃業者と会社の近くに住む同僚が、サミーが十分な注意と食事を与えられているか、チェックしています」 キュセさんは、サミーのいないオフィスはもはや想像できないと言う。「サミーがいなくなったらどうするかなんて、考えたくもありません。わたしたちはサミーが大好きです。サミーがいなかったら、間違いなく別のネコを飼わなければならなかったでしょう」   引用元 https://www.businessinsider.jp/post-181328 職場にペットがいるとそれだけで空気感が変わりますよね。