穐田誉輝 プロの経営者になるまでのストーリー

社長
株式会社くふうカンパニーで取締役会長を務める他、過去にはクックパッドの経営トップになり、今の規模まで一気に急成長させるなど、エンジェル投資家としての顔だけでなく、優秀な経営者としても才能を発揮するのが穐田誉輝さんです。穐田誉輝さんといえば株式会社カカクコムを現在の規模まで成長させ、株式上場を成し遂げたことでも知られています。その株式会社カカクコムまでの穐田誉輝さんはどのようなプロセスを経ていたのか、そのあたりを探ります。 https://ameblo.jp/syacyouwiki/entry-12576868061.html
  複数の企業で上場までのプロセスを経験し、投資家として資産も十分築き上げた穐田誉輝さんのこれまでの人生は意外と知られておらず、インタビューではわずかに語る程度となっています。穐田誉輝さんは1969年4月29日生まれでまだ50代になったばかり、ギリギリバブルの好影響が残っていた時期に就職をしたそうです。実に80社ほどの企業を訪問し、この時からすでに起業を意識していたのだとか。穐田誉輝さんの持論として、「会社はビジネススクール」というのがあります。会社はビジネスを学ぶ場所であり、しっかり稼いで会社に貢献すればそれでいいじゃないかという考えがあるようです。株式会社ジャフコで多くの起業の経営者と会い、経営とは何かを学んだそうです。     起業を目指している穐田誉輝さんはジャフコの次に中古車買取や販売などを事業にしていたジャック・ホールディングスへ転職。その理由は、実業を学ぶためであり、やはり起業を前提とした移籍、ビジネススクールの変更です。マーケティングはやったことがなく、部下を率いて仕事を行うのも初めてだったそうで、ここでマネジメントの大変さに気づいたのだとか。常に起業を意識していたというのは穐田誉輝さんらしく、それを徹底できるのはさすがの一言です。大学生でも簡単に起業ができる中で、愚直に経験を重ねていこうとする姿は、近道をなるべくせず、1つ1つ積み重ねていくという点でりっぱんに感じます。 ベンチャーキャピタルの会社で働いていたこともあり、他の人から一緒に事業をやらないか?と誘われることもあったようですが、穐田誉輝さんは全部断っていました。しかし、ジャフコ時代に尊敬の念を抱いていた先輩が独立する際、一緒にベンチャーキャピタルを立ち上げようと持ち掛けられ、起業を考えていた穐田誉輝さんは、この人となら採算がとれると話に乗り、株式会社アイシーピーが設立されます。この時代に出会ったのがカカクコムでした。     カカクコムは商品の価格の比較を行うサービスを展開しており、当時はマニアックな印象を与えていたそうです。アイシーピーから出資がなされ、経営者としての経験を重ねたかった穐田誉輝さんはカカクコムの経営に参加します。現在でこそ、様々な企業で適材適所、権限移譲などを行っていましたが、2000年前後ではまだまだ日本的な働き方が当たり前だった時代です。そんな中で穐田誉輝さんは積極的に権限を与え、新しい仕事をどんどんさせていきます。穐田誉輝さんの考えとして、公平に給与を振り分けることは難しく、それならば最初から給与水準を上げておき、頑張った人に対して仕事をどんどん与えていった方が、その人にとってプラスになるのではないかと考えます。     このような考えをカカクコム時代にすでに持ち合わせていた穐田誉輝さん、2000年前後にはすでにクックパッドの創業者とも交流があり、2004年に出資を行い、カカクコムでの経験を基に経営者として参加、クックパッドは有名になっていきます。穐田誉輝さんの行動指針は今も昔も変わっておらず、ユーザーのことだけを考え、とにかくシンプルであることを考えているようです。穐田誉輝さんは菊川怜さんと結婚したり、総資産数百億円だったり、その部分だけがクローズアップされますが、複数の会社を上場に導くことへの評価もしなければなりません。カカクコムの経営者になって20年ほどが経過しますが、携わった会社の多くで株式上場を行い、現在はクックパッド時代に成し遂げられなかった夢を、くふうカンパニーで叶えようとする日々を過ごしています。